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WordPressをやめたい。やめる前に確認する5つのこと
WordPressをやめたいと感じたとき、先に決めるのは、やめることではありません。困っている作業と、残したい機能です。
あるペットサロンでは、更新の翌日に予約画面が真っ白になりました。店長は、もうやめたいと話しました。予約の受付は、その仕組みの中にあります。
やめる前に、困りの正体、残す機能、残すアドレス、更新する人、費用の5つをメモします。5つが揃うと、やめた方が楽な場合と、残して整える場合が分かれます。
やめる前にメモするのは、この5つか
WordPress(管理画面から記事を書いて公開する仕組み)をやめたい、という言葉は、相談の最初によく出ます。画面が崩れた、ログインが不安、保守費がもったいない。どれも、気持ちとしては自然です。
ただ、その言葉だけでは、やめるか残すかは決まりません。先に紙へ書くのは、次の5つです。
- 困りの正体。壊れる、不安、費用、自分で書けない、のどれか。
- 残す機能。予約、会員、問い合わせ、商品の検索。
- 残すアドレス。検索から開かれているページのURL。
- 更新する人。やめたあとに、誰が文章を直すか。
- 費用。やめるときの初期費用と、残した場合の月額。
このメモは、WordPressを続けるか乗り換えるかを決める前の下準備です。誰がログインするかの分け方は、そちらの記事に詳しくあります。
1つ目は、やめたい気持ちの中身です。
困っているのは、WordPressそのものか
ペットサロンの件を、もう少し書きます。店長が怖かったのは、名前としてのWordPressではありません。プラグイン(機能を足す追加プログラム)を更新した翌日、予約の画面が白くなったことです。
更新が怖くて、自分たちでは触れなくなっていました。月の作業は、新しいお知らせより、壊れないように見守る側へ寄っていました。
困りごとは、次のどれかに分かれます。
| 困りごと | 仕組みを変えると | 先に見ること |
|---|---|---|
| 更新すると表示が崩れる | 部品が減ると、崩れる機会は減りやすい | 崩れたのが予約か、文章のページか |
| ログイン画面が不安 | 公開サイトから管理画面を外せる | 不安の本体は操作か、侵入か |
| 保守費が高い | 見守る作業が減ると、明細は変わりやすい | 金額の何割がアップデートか |
| 自分で記事が書けない | 管理画面をやめても、原稿は残る | 難しいのは操作か、文章か |
やめても残る作業があります。営業日のお知らせ、料金の改定、写真の差し替えです。ここは、仕組みを変えてもゼロにはなりません。
ログインの不安については、公開ページに管理画面を持たない形にすると、入り口は減ります。「HTMLなら安全」ではありません。どの形でも、リスクをゼロにはできません。考え方はセキュリティに書いています。
一文になったら、次はその困りが、機能の話かどうかを見ます。
予約や会員は、やめても残るか
ペットサロンの予約は、サイトの飾りではありません。お客様が空いている時間を選ぶ、受付そのものです。この部分がプラグインの中にあるなら、WordPressを外した日に、電話予約へ戻ります。
料金表、アクセス、施術の説明は別です。完成したページとして残せます。HTMLサイト(出来上がったページをそのまま公開する方式)でも、同じ文章を載せられます。
| 機能 | 移しやすさ | やめる前の確認 |
|---|---|---|
| 料金・アクセス・ブログ | 文章と写真として残しやすい | 残すページの一覧 |
| 問い合わせフォーム | 届き先を別にすれば残せる | メールが届くアドレス |
| 予約カレンダー | 別の予約サービスが要る | 今の予約と、受付の手順 |
| 会員限定の資料 | 別の会員の仕組みが要る | 誰がログインしているか |
| ネットショップ | 専用の店が要ることが多い | 商品と注文の置き場 |
予約だけを予約サービスへ出し、ページは単純にする、という分け方もあります。サイト全部を、同じ日にやめる必要はありません。

行き先が決まっていない機能は、見積もりの外に置きます。置いたまま進めると、公開のあとに別のシステムが必要になります。
残したいアドレスは、リストになっているか
アドレス(URL。各ページの住所)は、検索から来た人が開く入口です。移す作業のついでに、この入口をまとめて新しくすると、これまでのページへ戻りにくくなります。ペットサロンなら、施術例の記事が、店名で探す人の入口になっていることがあります。
残したいのは、見た目より先に、この住所です。書き出す列は、次の3つで足ります。
- ページの名前。トップ、料金、施術例の記事。
- 今のアドレス。
- 残すか、まとめるか、閉じるか。
WordPressから乗り換えでは、文章、写真、ページの並び、デザイン、URLを、可能な範囲で持っていきます。リストが空のままだと、作業の途中で「この記事も残したい」が増えます。
住所のメモができたら、やめたあとの更新担当を書きます。
やめたあとに、誰が文章を直すか
管理画面の「新規投稿」はなくなります。更新そのものがなくなるわけではありません。変わるのは、直す手順です。
ペットサロンの事務は、月に1回、キャンペーンの文章を書いていました。書く時間より、管理画面の操作を思い出す時間の方が長かった、という話です。この頻度なら、原稿を送って差し替えてもらう形で足ります。
| 今の更新 | やめたあと |
|---|---|
| 担当は1人。月に数回 | 原稿を送る。標準の保守でページにする |
| 自分で、その場で直したい | AI更新の環境を、別に用意する |
| スタッフが複数人。ほぼ毎日 | WordPressを残した方が自然 |
誰が何人でログインするかは、WordPressを続けるか乗り換えるかに分けて書いています。ここでは、やめたあとの1か月だけを想像します。
HTMLの知識は要りません。通常は、載せる文章と写真を渡すだけで足ります。自社で直す範囲は、AIでの自社更新が参考になります。
担当が言葉になったら、最後に金額を同じ期間で並べます。
やめる費用と、残す費用は並んでいるか
比べる単位は、今月の気分ではなく、これから1年です。初期に払う金額と、月々の更新を、同じ表に置きます。
金額は、SONOSVIEWの料金です。制作会社ごとの相場ではありません。表示は税込です。
| 仕組みだけ移す | 残して整える | |
|---|---|---|
| 初期 | HTML・CSSへの変更 220,000円〜。小規模サイトは110,000円〜 | 今のWordPressの修正は、直す範囲の別見積 |
| 月額 | 標準保守 11,000円/月〜(月4記事まで)。多いときは22,000円/月〜 | 今の明細を見る。アップデートの行が多いか |
| 向く状態 | 更新は月に数回。予約や会員を外へ出せる | 予約、会員、複数人の投稿が本体 |
| 自社で直す | AI更新環境の初期 55,000円〜。使うAIの料金は別 | 今の管理画面を使い続ける |
デザインも大きく変える、ページが多い、予約をサイト内に残す。このどれかなら、220,000円〜には収まりません。

移す案は、初期の金額が先に出ます。その代わり、本体やプラグインを毎月更新する作業は減ります。残す案は、初期が小さく見えやすい一方、見守る作業が明細に残りやすいです。
どちらが安いかは、今の明細と、残す機能が分かってからです。表に並べる前に、安い高いは決まりません。
金額の置き場ができたなら、相談に渡すメモへ戻します。
5つが揃ったら、何を渡せばよいか
メモが揃うと、やめる案と残す案を、同じ条件で比べられます。相談の前に、次の5行があれば足ります。
- 困りごとを一文で。例は、更新の翌日に予約が白くなる。
- 今使っている機能。予約、会員、フォーム、ショップ。
- 残したいアドレス。分かる範囲でよい。
- やめたあとに、文章を直す人。
- 今の保守で、月にいくら払っているか。
空欄があっても送れます。無料診断は、サイトのURLと困りごとを受け取ります。返す内容は、仕組みとセキュリティの入口です。乗り換えできるか、保守費の見通しも一緒に整理します。
返信の目安は2営業日以内です。契約を迫る連絡はしません。
そのあとの見方は、3つです。
- 上の5行を、分かるところだけ書く。
- URLと一緒に送る。
- 返ってきた移す案と残す案を、1年の更新で見比べる。
3のあと、移す案の更新担当が今とほぼ同じ負担なら、急いでやめる理由は薄くなります。管理画面を開くこと自体が負担なら、移す案を厚く見ます。